
最初に言っておく。
この感想記事のスクショにちゃんと原作と同じ姿をしたキャラは
一人もいないプレイして参りました閃乱カグラ ESTIVAL VERSUS(以下EV)
閃乱カグラというゲーム自体そこまで興味はなかったのですが、
PBSをプレイしていたのでついでにプレイしてみました。
総評は思ったより遊べるといったところ。
以下感想。
因みにストーリーについては触れませんのでそっちが気になる方は実際プレイしてみてください。

アクションゲームとして
基本は並み居るザコ敵をバッサバッサと倒していく所謂草刈り系ゲーム。
雑魚の数が非常に多く、連閃というヒット数のカウントもあり、
キャラクターによっては2000を簡単に超えたりするのでそういう爽快感は強いです。
また忍らしく(?)空中戦も行えるため立体的なアクションが可能となっています。
ボス戦としてプレイアブルになっている忍キャラと戦うこともあり、
こちらでは草刈りと違ったガチの殴り合いをする形になります。
ボス戦に関しては色々と問題はありますが、秘伝忍法などを使って短期決戦もできるので、良し悪しはどっこい。

キャラクターの可愛いモデル
閃乱カグラといったらいの一番にこれでしょう。
総勢28名のキャラクターモデル。
実際プレイして知ったのですが、一部25歳とかいるんですねこのゲーム。
学生服着てるのに21歳とかもいるので設定知らないと面食らいますね。
そんな女の子のモデルはどれもちょっとデフォルメ入りながらも可愛く作られています。
更に更衣室という機能でキャラクターの見た目を変更できるので、
女の子を売りにしてるゲームとしては思い切った機能ですけどこれはこれで面白いですね。
なんたって自分の気に入ったモーションを自分の好きな容姿で振り回すことができるのですから。

BGMがかなりいい
そしてこれはシリーズおなじみですが、BGMがかなりいいです。
これまでシリーズを担当してきた石村睦氏、本山明燮氏に加え落合貴子氏を加えた三人体勢で収録曲は何と65曲。
シリーズ通して激しいメタル調の曲が多めですが、バラエティに富んでいて聴き応えのある曲が多いです。
惜しむらくはサントラが乳乳パックにしかつかないことですかね。
1,2の時みたいに合作サントラ出ないんですかね。

アクション面の欠点
ここから欠点の話です。
割と目立つ部分も多いのでちょい欠点多めに書いています。
まず一番酷い話ですが、閃乱カグラはダメージによって衣服が破れるのが特徴です。
ボス戦時は相手にダメージを与えたりふっとばし攻撃をすれば脱衣します。
が、醍醐味である脱衣モーションが発生すると高確率でコンボが繋がらなくなります。
ただでさえコンボが繋がりにくいボス戦なのに、脱衣させると更に繋がらないという脅威。
因みにオプションで脱衣をオフにできるので、トロフィー取ったらオフにするのをオススメ。
先に書いたボスにコンボが繋がりにくいというのは色々な原因が有り、列挙すると
・スーパーアーマーで割り込まれる
・壁蹴り奇襲攻撃で飛燕乱舞中に割り込まれる
・割り込み用のアクションで割り込まれる
と、とにかく割り込まれます。
地上コンボはほぼ中断されますし、飛燕乱舞も壁際でやったら(転身後は)高確率で割り込まれます。
また秘伝忍法は発動中無敵であるため、秘伝忍法合戦になったら一つ上のレベルの秘伝忍法で打ち消すしかない状態になります。
総じてボス戦と言われている戦闘は如何に壁から離れて飛燕乱舞を叩き込むかという根底から間違ってる戦闘をやらされます。
あと自キャラが状態異常になりやすいというのもあります。
氷漬け、燃焼、麻痺、毒といった状態異常があるのですが、特に氷漬けと麻痺が問題。
両方とも移動や攻撃ができなくなるのにこれを持った雑魚が数十体と沸くのでめちゃくちゃ状態異常になります。
ボスも状態異常になりやすいのか?
というと確かになりやすいのですが、状態異常が解除された瞬間に割り込んでくるのでなんかもう…。

硬直が長い
レビューサイトで頻繁に取り上げられている硬直が長いという欠点。
正確には「モーション中に一切キャンセルが効かない」という欠点ですが、こちらはアップデートである程度改善されたよう。
それでも一部キャンセルできないモーションが残ってることは残ってるのですが。
またキャラクターによってキャンセルに使うアクションが異なるため、全員を同じ感覚で使用できないというのもあります。
これは欠点と言えるかは微妙。
中には一人なのに複数のキャンセル方法を持つキャラもいます。
例えば斑鳩というキャラに納刀モーションがあるのですが、これは地上連続攻撃を中断する場合に発生します。
これは納刀モーションが発生する前ならステップでキャンセルできます。
ただし一度納刀モーションが発生したらステップではキャンセルできず、ジャンプでキャンセルできるようになります。
アクションゲームの仕様として、なぜ? という疑問。
ただこれにより地上キャンセルが連発できるキャラは殲滅力が高いという格差問題は生まれます。

キャラクター性能差の問題
このゲームで一番気になるのはここ。
登場キャラクターは28人おり、それぞれに固有の攻撃方法が有り差別化もされてるわけですが、
一部は本当に使いにくかったり、逆に物凄く使いやすいキャラもいます。
例えば先程の斑鳩。
納刀モーションはありますが、正直アレ以外は物凄く使いやすいキャラ、というよりステップ攻撃の性能が異常です。
攻撃範囲よし、移動距離よし、ヒット数よし、発動スピードよし、キャンセルよしの良いことづくめ。
正直これをやってるだけで全ての敵が倒せる壊れ性能。
このゲームは忍転身前は地上攻撃、転身後は飛燕乱舞の使いやすいキャラが強い傾向にありますが、
斑鳩はどちらでもこのステップ攻撃を連発するだけで十分です。

他に詠というキャラクターがいます。
性能だけ見ると、メイン武装に大剣を使う攻撃速度の遅いパワータイプになります。
ただ詠は通常攻撃にタメ動作があり、タメると通常攻撃が多段ヒットするようになります。
驚異的なのは高威力の多段ヒットによるゲージ回収率。
多段ヒット回転攻撃を複数の雑魚に当てるだけでゲージが3本貯まるという回収率。
この回収力があれば転身も秘伝忍法もやりたい放題です。
特に詠は秘伝忍法の1,2が使いやすいのでそういう意味でも強キャラです。
ただ、絶・秘伝忍法という一番強いはずの必殺技が最も使いにくいという逆転現象が起きているのも事実。
詠の最強技は多段ヒットする範囲攻撃です。
ただボスに使うとヒットの合間に受け身を取られてフルヒットしないのです。
しかも数回受け身を取られます。
最強技なのになぜこんなにも落とすのか。
逆に先程の斑鳩は最強攻撃が単発高威力攻撃で、これを当てれば最高難易度の序盤ボスだろうが一撃で倒せる性能を誇ります。
そういうところで非常にバランス悪いのがアクションゲームとしての最大の欠点です。

総評:ゲームバランスは悪いけども
では総評としてどうなのかというと、実は結構遊べるゲームです。
ただし好きなキャラと使い勝手の良いキャラを使ってる場合による。という前提はありますが。
結局の所、全キャラ行き着く場所は如何に飛燕乱舞を当てまくるかという部分になります。
斑鳩のように地上攻撃がめっぽう強いキャラでない限り。
そういう意味ではキャラごとに性能差、個性はあれどやることが変わらないという点はあります。
故にキャラクター数は多いですが、戦い方を工夫し、十人十色の戦術があるゲームではないので飽きやすいのも事実です。
総じてシリーズ自体がマンネリともいわれています。
恐らく可愛い女の子でアクションゲームをしたい層には受けると思いますが、
それでも同じことを続けていたら廃れていくのも早いでしょうね、とも思うコンテンツです。
7EVENが発売したらどうなるのでしょうね。