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【ビッグオー】THE ビッグオー 解説:メガデウスとは

【ビッグオー】THE ビッグオー 解説:メガデウスとは

本記事ではTVアニメ「THE ビッグオー」の設定について解説とか考察をしていきます。
ネタバレの配慮などは一切しておりませんのでご注意ください。
またビッグオーという作品自体、製作者が「こう」と確定させていない設定が多いこともご留意ください。

今回はメガデウスについて。

【ビッグオー】THE ビッグオー 解説:メガデウスとは

メガデウスとは



メガデウスとは作品世界に存在する
『記憶が失われる以前のテクノロジーによって作られた巨大ロボット』の総称です。

実は作品に登場する全ての巨大ロボットがメガデウスではありません。
例えばAct:1や2で登場するドロシー1はメガデウス級巨大ロボットです。

ベックが使用していた2体のロボットはどちらもただの巨大ロボットです。

Act:17に登場したリヴァイアサンはメガワームであり、
Act:25で登場早々ビッグオーに破壊されたベヘモスもメガデウスではありません。

例外としてAct:15に登場したグリンダはウェインライト博士が作ったものですが
オフィシャルガイドではメガデウスになっています。

これは恐らくメガデウスの定義が『40年前のメモリー』を元に作られているかどうかだからです。
ウェインライト博士が40年前のメモリーを元に作ったからメガデウスという話。
ドロシー1はソルダーノ重工製で、ウェインライトは設計図を提供したのみ。

どちらにせよ、メガデウスとはパラダイムシティの真相から書き加えると、
演劇には本来存在しない巨大ロボットを指しています。

ただ、登場人物からすればそんな違いはわからないので
巨大ロボットは基本的にメガデウスと呼ばれています。

【ビッグオー】THE ビッグオー 解説:メガデウスとは

メガデウスの語源



メガ(巨大な)デウス(神)=巨大な神というのが直訳。
ただデウスの方はデウス・エクス・マキナを指します。

デウス・エクス・マキナとは古代ギリシアの演劇で使われていた
解決困難な局面を絶対的な力を持つ存在で解決し、物語を無理やり収束させる手法を指します。

これをしてあるゲーム作品では『ご都合主義』と呼ばれていました。
つまりメガデウスというのは演劇を引っ掻き回すためのテコ入れみたいなものです。

【ビッグオー】THE ビッグオー 解説:メガデウスとは

誰がどのように使っていたか



ではテコ入れはどのように使われていたのか。
例えばAct:5で登場した幽霊映写ロボット「オスレイル」は
ボニーが口封じのために殺されそうになった際、川底で何の脈絡もなく出会っています。

先に説明したグリンダもウェインライトが創ったことにはなっていますが、
ロスコーのメモリー(都合の悪いこと)が判明した瞬間、何の前触れもなく出現します。

そういった誰かの意図もなく唐突に出てくるのがメガデウスです。

異国のメガデウス(ボナパルト)だけは役割が違いますけど。
あれは創造主としてのエンジェルがヴェラを介して行ったテコ入れなので。

【ビッグオー】THE ビッグオー 解説:メガデウスとは

ザ・ビッグ



その中でも特別な四体を指すのがザ・ビッグという言葉。
ザ・ビッグはメガデウスの最強郡ではありますが、本質は別にあります。
それを表しているのがシュバルツの以下の台詞。

人が作りし神の力、御するに足る資格
真実の一つに到達し得る者、お前はそうではない

Act:25 シュバルツ・バルトの台詞より



ドミュナスの資格とはつまり、真実を追い求め知ることができる者。
アランやアレックスはただ自分の為だけに、力としてザ・ビッグを使っていたからドミュナスではないのです。

では真実に到達し得るザ・ビッグとはどういうことか。
それは各機体の特性を見るとわかります。

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ビッグデュオ



空中戦闘用ザ・ビッグ。
つまりパラダイムシティの上空、天井照明を確認できる機体です。

作中でもずばり天井照明に突っ込んで大破しましたとさ。

【ビッグオー】THE ビッグオー 解説:メガデウスとは

ビッグファウ



水中戦闘用のザ・ビッグ。
つまりパラダイムシティを支える歯車の存在を確認できる機体です。

作中ではアレックスがそのように使ってないのでロジャーとビッグオーが担当しましたけど。

【ビッグオー】THE ビッグオー 解説:メガデウスとは

ビッグヴィヌス



エンジェル/創造主のザ・ビッグ。
基本的には世界をリセットする際に使われています。
というかそもそも舞台世界をぶっ壊すための存在。本物のデウス・エクス・マキナ。

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ビッグオー



陸戦用のザ・ビッグ。
地上地下を含めパラダイムシティのどこにでも移動できる機体。
故にパラダイムシティの空中と水中以外の全ての真実を確認できる存在です。

例えば前項でバックヤードではないかと説明したパラダイムシティの地下など。

【ビッグオー】THE ビッグオー 解説:メガデウスとは

自立駆動する理由



メガデウス、とりわけザ・ビッグは各々自分の意思を持ってるかのような行動を見せます。
これに明確な理由などは説明されていませんが、
予測するとすれば最終的にはエンジェルの意思に従うようになっているからでしょう。

それ故にドミュナスがいない、または乗り手をドミュナスではないと判断した場合、
エンジェルを求めるか、エンジェルがその機体に与えた使命を実行するようになっていると考えられます。

例えばビッグデュオが自立駆動した時は、
シュバルツがビッグオーを恐れた=ザ・ビッグ(真実)を恐れてしまったため、
ドミュナスとしての資格をなくしエンジェルを求め始めたと取れます。

Act:12の最後、ビッグデュオが手を伸ばした先には
エンジェルが吸っていたであろうタバコが描写されています。


ビッグファウが暴走したのは言わんともがな。
ビッグオーは元々ロジャーを助けるようにできているからでしょう。

アーキタイプがドロシーを求めたのはドロシーの設定に関係しますけどね。



というわけで、メガデウスとは40年前のメモリーが色濃く関わっているものです。
その反面メモリーというものを持ってもいません。

メモリーというのは人間(と一応アンドロイドも)が持つものだからです。
故に一部のメガデウスはメモリーを求め、メモリーの怪物なんてものも存在する。

次回はそのメモリーについて。
ぶっちゃけこれが一番説明めんどくさい。