![【その他】アサツグトリ だめなところまとめ](/img/Under/2022/2203_asa11.jpg)
前回は第一章時点での感想を書き、全クリしてトロコンもしたので
今回はプレイして駄目だったところのまとめ。
なお評価はシナリオだけなら中の上、ゲーム内容含めると中の下。
また問題となるのはやはり値段。
少なくともハイプライスで発売できるものじゃない。
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顔のかき分けができてない
まず最初に気になるのはキャラクターグラフィック。
まぁ広告見たときからわかっていましたが、キャラの顔の書き分けがかなり弱い。
輪郭線はみんな同じで、目元も然程違いはない。
髪型で判別するしかないのだけど、髪型も割と似てる部分がある。
ということで最初はキャラの顔を覚えるのが大変です。
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ボイスがない
そしてハイプライスゲームなのにボイスが一切ない。
正直昨今のゲームとしてこの価格設定ならあって然るべきではなかろうか。
と思うも、懸念は一応あります。
シナリオが結構演技力を要求されるため、新人声優だと厳しい面があることです。
ゲーム全体の雰囲気からして低予算で作られていることはわかります。
そして特に序盤はギスギスした雰囲気が多いため、それが苦にならない演技が求められます。
しかもゲームシステムや時間遡行能力の兼ね合いで、同じセリフを何回も見ることが多いです。
時間を繰り返してるのだからボイスは使い廻していいのですが、
繰り返しつつ微妙にニュアンスの異なる場面というのもあります。
これを演技できるかどうかで、声優のありなしに大きな違いが生まれます。
なので、低予算で制作されており、ベテラン声優も起用できない状況であれば
いっそボイス無しというのは正しい選択です。
ただどちらにせよゲームの値段はミドルプライスが妥当です。
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マップが広い
ゲームの肝である探索要素ですが、探索するマップが広く感じます。
原因は移動の遅さ。
主人公が中学2年生の女の子であること。
小柄であること。
時間管理を行うゲーム。
ということを考えれば遅くてもいいかも知れませんが、
だったら時間ごと早送りする機能とかあって然るべきです。
それもなく延々と遅い移動速度で走り廻る必要があるので、序盤の時点で結構ダレます。
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更に増える移動場所
章が進むと、更に移動場所が増えます。
これ終盤になると全体マップがもう一つ増えるぐらい広がります。
ここまで来るとスキップトラベルが必須になる広さです。
しかしそんな便利機能もなく、遅い移動速度で広大な空間を走り回ります。
ただそれを見越してか、イベントは「増えた部分」に固まるようになります。
ただそうすると今度はマップが広い意味がなくなります。
無駄が多くなるということです。
ゲーム性的に無駄が多くなるのは良いことなのですけどね。
それは『移動が快適なら』という条件付きです。
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イベントのない部屋
主人公たちが囚われた施設は寮のようなものであり、
当然そこには主人公たちの利用しない施設もあります。
そういう一見なんの意味もないところでも隈なく調べるのが探索ゲームの特権であります。
なのですが、このゲームの場合序盤に多少存在した意味のない部屋が、
終盤になると多少どころではなくなります。
登場人物が8人しかいないのに、広いマップで延々と人探しをしなければならいのです。
その時に見落としがないかの確認でほぼすべての部屋を見て回ったりします。
探索ゲームなら当然行うものでしょう
ただこのゲームの場合次の欠点があります。
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探索時間制限の意味合い
公式ページでも謳っていますが、
探索の時間はリアルタイムに進み、制限時間内に解決できなければ時間遡行でやり直す。
という点。
実はこの場面に陥ること自体が稀です。
理由は2つあります。
1つはかなり制限時間に余裕を持って解決できること。
例えばアイテムを数種入手するような場合は開始10分で終わることが多いです。
制限時間は場合によっては30分あるため20分の余裕ができます。
これをプレイヤーに優しいと見るか、ゲームの難易度が低いと見るかは人それぞれ。
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イベント発生条件
もう1つは『制限時間の経過が正解』というパターンが多いためです。
そしてこれがこのゲーム最大の欠点です。
制限時間内に探索して答えを見つけよう、
としてるのに制限時間にならないと話が進行しない場面が結構あります。
第2章で『制限時間になって失敗しないと次のヒントが出ない』場面に出くわします。
もっと酷いのは最終章で『3回失敗するのが正解』といったものがあります。
で、ここで問題となるのは『時間を早送りすることもスキップすることもできない』点です。
このゲーム、リアルタイムに進む時間は本当にリアルタイムに進めるしかないのです。
先の2章の場面では30分掛かります。
つまりフラグ立て終わったら30分放置するしかないのです。
しかし初回はそんな仕様わかりません。
探索ゲームなのだからフラグが立ってないのかと思って
遅い移動速度で無駄の多いマップを延々と走り続け
実は30分たったら話が進みますという状況です。
え、じゃぁ無駄に30分走り回った苦労は何だったの?
と思うどころか2章の場合もう30分待つ必要があります。
しかもこれ、25分にならないとフラグを立てられない状態で30分待ちます。
その間、主人公はこの時間を過ごすのが2回目なので
他のキャラクターは1回目と同じ行動を取っています。
つまり1回目の30分で発生することが全部わかってるのです。
2回目の30分はフラグ立てたら本当に待つしかないです。
時間を自由に進められた一発で解決するイライラ要素を残したのは誰だ。
まぁ幸いなことに、このゲームは4章までしかありません。
ボリューム的には少ないと感じるかも知れませんが
このシステムでもっと長くプレイしろと言われても正直嫌です。
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犯人がわかる
しかして4章しかない上、登場キャラは8人で1人主人公です。
そして1人犯人で1人被害者という構図。
ぶっちゃけ3回目の事件は消去法で犯人がわかってしまいます。
元々そういう緊張感が売りではないとはいえ、なんともモヤモヤします。
といったことがこのゲームの欠点として上げられます。
ボイスはまぁ仕方ないとして、移動の煩わしさと時間経過はどうやったって擁護できません。
あとゲーム内容的にどう見たってミドルプライス作品です。
これでプロデューサーはゲームが売れないとか言うのだろうか…。