![【その他】その花びらにくちづけをシリーズ 感想](/img/Over/2022/2201_sonohana01.jpg)
今回は15年前に発売されたかなりのマニア層向けに発売された同人ゲームのお話。
今でこそ大衆向けとしても問題がない『百合』という要素を、
当時のオタク界隈がいったいどれほど受け入れられたのか。
まぁ表立っていないだけで一定数いたのですけど、
これはそんな時代に発売されたゲーム。
![【その他】その花びらにくちづけをシリーズ 感想](/img/Over/2022/2201_sonohana02.jpg)
百合ゲー
先述したようにこのシリーズはガチの百合ゲーです。
男性キャラは(家族を除けば)出てきません。
して、このシリーズで最も特徴的と言えるのは
エロシーンで道具を一切使わないことです。
といっても私が全作プレイしているわけではないので、私のプレイ範囲での話です。
しかしレズものとしてもこれはかなり特異な部類です。
レズものだったとしてもバイブやローターを使用するシーンが最低1つはあった界隈で、
エッチシーンは肌の触れ合いオンリーという徹底的な百合表現を導入していた作品です。
男性器を模しているバイブは元より、
それ以外も道具を使うということは愛情より快楽の方が勝った雰囲気が出てしまうからでしょうか。
それ故にユーザーの琴線に触れたのかもしれませんけどね。
あとペコ氏のイラスト。
![【その他】その花びらにくちづけをシリーズ 感想](/img/Over/2022/2201_sonohana03.jpg)
シチュエーション色々
その分、行為内容やキャラクターシチュエーションなどで差別化を図っていました。
受け攻めの交代から着衣と全裸、教室や自宅。
一作目から風呂場でありますが放尿もやってました。
因みにアナルクンニもやります。
道具を使わなければわりとアブノーマルなものもやってます。
そういう意味でも結構マニアック。
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キャラクター色々
当時ではかなりニッチなジャンルであり、
一作目は発売即購入してプレイして、ド直球で同性愛に挑戦した同人ゲームが発売されるとか夢のようでした。
そしてそんなニッチがゲームが、思わぬ売り上げを記録したのか続編が出てきたのです。
当時かなり驚いたのを覚えています。
マジカヨって。
というわけでちょいと作品ごとの一言解説
![](//img.dlsite.jp/modpub/images2/work/doujin/RJ027000/RJ026196_img_main.jpg)
伝説の1作目
憧れの先輩と可愛い後輩のお話
![](//img.dlsite.jp/modpub/images2/work/doujin/RJ032000/RJ031762_img_main.jpg)
まさかの2作目
割と超人入ってる幼馴染同士のお話
![](//img.dlsite.jp/modpub/images2/work/doujin/RJ033000/RJ032879_img_main.jpg)
シリーズ随一の人気ペアの3作目
ツンデレ小動物系と世話焼き庶民のお話。
![](//img.dlsite.jp/modpub/images2/work/doujin/RJ057000/RJ056651_img_main.jpg)
禁断の恋愛7作目(因みに4~6は前3作ペアの続編)
百合であり、教師と生徒の関係。
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他作に比べると少々オトナな感じの8作目
未プレイ故ノーコメント
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とても人気の三作目ペア
とまぁ同人時代だけで5組のカップルが居るわけですが、
その中でもとりわけ人気なのが三作目の沢口 麻衣、川村 玲緒ペア。
どれぐらい人気かというとこれだけアニメ化してるぐらい。
しかも布陣は2006年に一般向け百合アニメとして名作と言われた『ストロベリー・パニック』の監督 迫井政行氏と
同じくキャラクターデザインを担当した坂井久太氏。
一般アニメで活躍されている方々が(名義を変更せずに)アダルトアニメを担当するってのも結構凄いことです。
百合なら良いですって?
ストロベリー・パニックも寒空の下MAPPAで抱き合ってるシーン結構ありますけど。
少なくともカップリングで3回やってますし温暖化様はこう色々。
アニメ版はDLsiteでも購入可能
![](//img.dlsite.jp/modpub/images2/work/professional/VJ008000/VJ007373_img_main.jpg)
![](//img.dlsite.jp/modpub/images2/work/professional/VJ008000/VJ007693_img_main.jpg)
して、そんな大量の百合ゲー出していたサークルが商業ブランド立ち上げて、
ガチ百合ゲーという需要がそんなに見込めるのかというものをフルプライスで発売しておりました。
だって百合が波に乗り始めた頃ですもの。
登場キャラクターは同人時代の5組 + 新キャラ1組。
ある種ファンディスク的な面はありますがシリーズのファンなら買うだろうというやつ。
ただまぁここまで来るとこのシリーズにおけるエロシーンの欠点が浮き彫りになってきます。
道具を使わない故に、全てのキャラクターでやってることがほぼ変わらないという
アダルトゲームとしての欠点が。
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ただこれもまた売り上げが良かったのか続編が出ています。
しかしてこちらは同人時代の後発組にルートが用意されていません(出番はある)。
因みに商業版の発売時にペコ氏の絵柄の変異もあり、
同人組も立ち絵をリニューアルされております。
言い換えればかなり丸く可愛らしくなっています。
特に年上組の変化が顕著。
あとゆりんゆりんブランドとしては他にもシリーズ作を出しているのですが、
こちらは原画家が異なるためあまり売れなかったよう。
実際、ペコ氏の絵柄で成り立ってたようなシリーズではありますからね。
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一世を風靡した百合ゲー
初作の発売が2006年で現在のところ最終作は2016年発売。
Android対応のリニューアル版などではありますが、2017年に発売されたものもあります。
同性愛という今でこそ寛容になったジャンルを当時から扱い、
10年以上も続いているシリーズというのはとてつもなく稀有な作品です。
そこにはそれだけの惹きつける何かがあったと言えます。
今では少々古い部分もありますが、興味を持った方はプレイしてみてはいかがでしょう。